小泉恵一

「ECCE HOMO」30×35×20/cm

新約聖書ヨハネの福音書18章から19章の
エピソードを基にローマ人ユダヤ総督
Pontius Pilatus(ポンティウス・ピラトゥス)
とIesus Chrestus(イエス・キリスト)を
彫刻した。それぞれの人物のキャラクターを
表現する為に複数の異なる素材を各部に
使用している。背景のテキストはギリシャ語
新約聖書‭‭ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ‬ ‭TR1624‬‬を使用した。
釈文 日本語口語訳聖書1955版

さて、ピラトはまた官邸にはいり、イエスを呼び出して言った、「あなたは、ユダヤ人の王であるか」。イエスは答えられた、「あなたがそう言うのは、自分の考えからか。それともほかの人々が、わたしのことをあなたにそう言ったのか」。ピラトは答えた、「わたしはユダヤ人なのか。あなたの同族や祭司長たちが、あなたをわたしに引き渡したのだ。あなたは、いったい、何をしたのか」。イエスは答えられた、「わたしの国はこの世のものではない。もしわたしの国がこの世のものであれば、わたしに従っている者たちは、わたしをユダヤ人に渡さないように戦ったであろう。しかし事実、わたしの国はこの世のものではない」。そこでピラトはイエスに言った、「それでは、あなたは王なのだな」。イエスは答えられた、「あなたの言うとおり、わたしは王である。わたしは真理についてあかしをするために生れ、また、そのためにこの世にきたのである。だれでも真理につく者は、わたしの声に耳を傾ける」。ピラトはイエスに言った、「真理とは何か」。こう言って、彼はまたユダヤ人の所に出て行き、彼らに言った、「わたしには、この人になんの罪も見いだせない。過越の時には、わたしがあなたがたのために、ひとりの人を許してやるのが、あなたがたのしきたりになっている。ついては、あなたがたは、このユダヤ人の王を許してもらいたいのか」。すると彼らは、また叫んで「その人ではなく、バラバを」と言った。このバラバは強盗であった。そこでピラトは、イエスを捕え、むちで打たせた。兵卒たちは、いばらで冠をあんで、イエスの頭にかぶらせ、紫の上着を着せ、それから、その前に進み出て、「ユダヤ人の王、ばんざい」と言った。そして平手でイエスを打ちつづけた。するとピラトは、また出て行ってユダヤ人たちに言った、「見よ、わたしはこの人をあなたがたの前に引き出すが、それはこの人になんの罪も見いだせないことを、あなたがたに知ってもらうためである」。
イエスはいばらの冠をかぶり、紫の上着を着たままで外へ出られると、ピラトは彼らに言った、「見よ、この人だ」。

ヨハネによる福音書 18:33-19:5

小泉恵一は聖書の記述と旧約聖書、
新約聖書全体の文脈をも忠実に
可視化、表現する事を自身の 
Artist Obligation
【芸術家としての義務】
とした日本では稀有な作家である。
西洋美術史における教会美術とは
一線を画し、各聖書記者の意図と
歴史的事実を命題として、
非聖書的なシンボルと暗示、
神学的誤謬を注意深く取り除き、
衣装デザインの時代考証や
各人種の解剖学的特徴にも
配慮した的確な聖書表現スタイルを
模索しつつ、作品発表を続けている。

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