【NYで展示・パフォーマンスをして見える世界が変わった!】

感情のドローイングをコラージュするアーティストの栂瀬雅月(とがせかづき)です。

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STEPPING INTO THE WORLD 2は、ただ海外で自分の作品を展示する以上の体験でした。

1. NYでローカルの来場者が訪れる展示

2. ローカルアーティストとのコラボパフォーマンス

3. キュレーター目線での現地ギャラリーツアー

こんな豪華な内容が体験できる意味をNYに行く前の私は理解できていませんでした。

1. NYでローカルの来場者が訪れる展示

NYで絵の展示をする理由はなんでしょう。

絵が売れること?

たくさんの人に見てもらうこと?

展示すること自体?

色々な理由があると思いますが、私にとっては今回は展示という場を使って、NYに繋がりを作ることでした。

現地でキュレーターとして活躍されている佐藤恭子さんの幅広い人脈によって、アートコレクターやアート系の団体トップ、現地で活躍するアーティストなど、多様な方々がオープニングに来場されていました。

私はその中で、作品の意図である「感情のドローイング」について説明し、来場者とドローイングを共作するというパフォーマンスをさせていただきました。

この体験によって、多くの方にコンセプトを話好き会を得ることができました。

2. ローカルアーティストとのコラボパフォーマンス

キュレーターの恭子さんがパフォーマンスアートを得意とされていることもあり、はじめてNYで展示する私達にもパフォーマンスの機会が与えられました。

ライブペインティングはしたことがあるけれど、それ以外のパフォーマンスは未経験だった私。

どうしたら良いか迷いながらも、来場者に「感情のドローイング」を描いていただき、コラージュにして行く、というパフォーマンスをしました。

5名の方が手を挙げてくださり、NYで活躍されているミュージシャンに即興で演奏する中、1分間でドローイングをしていただきました。

その様子をBBCやニューヨークタイムズでも掲載されているフィルムメーカーの方が撮影。こんな贅沢なことがあるでしょうか。これも全て現地の繋がりから、短期間で決まっていきました。

3. キュレーター目線での現地ギャラリーツアー

そして個人的に1番良かったのがギャラリーツアーです。

もちろん、自分でもギャラリーを回る予定だったのですが、実際にオーナーやアーティストとお話できたり、質問したり。直接ポートフォリオを見てもらえたのは、とても良い機会でした。

このツアーで、ギャラリーによってオーナーのコンセプトに合ったアーティストを選ぶことや、新人アーティストの発掘はMFA展示などで行われること、オープンコールがあるギャラリーと無いギャラリーがあること、などギャラリー巡りの前に知っておくべき前提が良くわかりました。

この経験を経て、自分でギャラリーを回る時に話す内容の質が変わったり、選ぶギャラリーが変わりました。

次回に巡る時のポイントや事前準備も何をすれば良いかが分かりました。

もし、現地に来てこのツアーを体験していなければ、この解像度でギャラリーを見れるようには絶対になりませんでした。

このツアーの結果、あるアーティストから自宅スタジオにご招待いただき、さらにお知り合いのキュレーターにもご紹介いただきました。

こんな繋がりは、実際に自分で行かなければ得られなかった成果です。

このような体験を経て「NYでアーティストとして活動すること」の理解度が高まり、次回来る前に何をしておくのかが明確になりました。

NYへの旅自体を作品としたクラウドファンディングも多くの皆さんのご支援により達成することができ、NYでも日本でもご縁がたくさん繋がりました。

もし、NYに来る決断をしなかったら、このすべてが起こらなかったかと思うと、信じられません。

行く前とは見えている世界がまったく違います。

来年には、今回訪れたギャラリーで個展ができるようにいろんな角度から準備していきます。

企画いただいた安達さん、恭子さん、本当にありがとうございました。